どうも、ひで(@hidetoshitwitt )です。
僕も愛用する「raytrek(レイトレック)シリーズ」はクリエイターのための人気のPCブランド。ユーザーの多彩な創作活動に対応するため、多様なモデルと幅広いカスタマイズが用意されています。
本記事でレビューする「raytrek 4CXVi 」はCore i7-13700F&GeForce RTX 4060 Tiを搭載し、高いパフォーマンスを発揮するクリエイティブ志向なデスクトップPC。
日々、動画編集や大量の写真の編集、現像などをよりサクサク進めたいクリエイターさんには最適なモデルです♪
多趣味なクリエイターが最初に検討する1台にもおすすめな13世代Core搭載のデスクトップマシン♪
一新されたケースデザインや高いコストパフォーマンスなども注目ポイント。ゲーミング性能にも優れており、その点も要チェック。
本記事では「raytrek 4CXVi 」の特徴やスペック&性能の検証、おすすめの用途や構成、実際に使ってみた感想などをじっくりとレビューします。
- 高いコストパフォーマンス
- 機能性、メンテナンス性、デザイン性に優れた4Cケース
- 日々の写真、動画編集に最適なスペック
- ゲーミングPCとしても高いスペックとコストパフォーマンス
- 高い拡張性
- ドスパラ&raytrekブランドの信頼性
- 外部ポートでの拡張性はもう一歩
- 良くも悪くもオーソドックスな構成
- PC初心者さんは基本構成に注意あり
製品概要|クリエイターPC raytrek 4CXVi
特徴|raytrek 4CXVi
引き締まったシルバー&ブラックの新ケースを採用する第13世代Core搭載のraytrek 4Cシリーズ。「raytrek 4CXVi」は手を出しやすい価格と確かなパワーを両立する多趣味なクリエイターのためのデスクトップマシンです。
製品仕様|raytrek 4CXVi
ブランド | raytrek(レイトレック) |
製品名称 | raytrek 4CXVi |
プロセッサー | インテル Core i7-13700F (2.10GHz-5.20GHz/16コア/24スレッド) |
メモリ | 16GB (8GBx2) (DDR4-3200) |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
ビデオカード | NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti 8GB (HDMI x1,DisplayPort x3) |
電源 | 650W 電源 (80PLUS BRONZE) |
本体サイズ | 216(幅)×486(奥行き)×493(高さ) mm |
重量 | 約17kg |
備考 | raytrek専用 4Cケース (ATX)/保証期間1年 |
製品チェック|raytrek 4CXVi
raytrek 4CXViを始めとした「raytrek 4Cシリーズ」。まず目につくのは一新されたケースデザイン。
その新しい4Cケースを中心にraytrek 4CXViの外観やインターフェースなどを実際に使ってみた感想を交えつつチェックします。
新しい4Cケース
シルバー&ブラックのツートンカラーで締まりのあるデザインのケース。
洗練されたデザインはワークスペースでもスッキリと馴染みます。
そのデザインの影響か、パッと見かなりコンパクトに感じますが、実際に触れるとATX規格のミドルタワーらしいサイズ感。
以下はデスク上で27インチのデスプレイと並べた様子。
デスクの下に設置した様子。
オプションでLEDライティング仕様にもカスタマイズ可能とのこと。
メンテナンス性
4箇所のホコリ防止フィルターはいつでも簡単に取りはずし可能。メンテナンス性の向上に大きく貢献しています。
ケース前面にはマグネット着脱式のメッシュフィルター。
奥まった場所にありますが、マグネットによる着脱はとてもスムーズ。
天面、サイド面の2箇所のフィルターもマグネットによる着脱方式。
底面のフィルターのみスライド着脱を採用。不慮の脱落に気づかずそのまま、といったことは防げそう。
インターフェース
背面には合計8個のUSBポートを搭載。
- USB 2.0 ×2
- USB 3.2 Gen1 ×3
- USB 3.2 Gen2 Type-A ×2
- USB 3.2 Gen2 Type-C ×1
僕としては「Gen1 を1つ減らして、 Type-Cが2つ」くらいの構成が使いやすいかも。
- HDMI x1
- DisplayPort x3
僕がメインマシンに要求するのが外部ディスプレイの対応枚数。
raytrek 4CXViでは4画面対応とNVIDIA GeForce RTX 4060 Tiの仕様通りの構成に。
前面は2つのUSBと音声ジャックというシンプルな構成。
コンソールパネルには45°の傾斜が付いており、デスク上、デスク下のどちらに設置しても扱いやすいです。
- USB 3.0 x2
- 音声入出力端子(3.5mm(CTIA)ジャック)
理想を言えば、こちらもCポートが1つあれば嬉しいかも
また、電源は通常のボタン式ではなく、スライド式?スイッチ式?が採用されています。
使用感と用途をざっくりと評価
詳細な性能チェックに入る前に、raytrek 4CXViの使用感などを簡単にまとめます。
想定していた用途は以下のいずれか。
- メイン機なら:業務用の写真の編集/現像、動画編集などをこなしつつ、余ったディスプレイでチャート表示
- サブ機なら:マルチディスプレイでチャート表示(30枚以上の為替チャートを常時表示)
予想どおり、サブ機としてはraytrek 4CXViは明らかにオーバースペック。これじゃない。
36枚のチャートを常時ぶっ通しで表示してもビクともしません。
チャート用途なら、もう1段、2段スペックを落とすのが賢い選択。ただ、あまりにもの快適さに、久しぶに最新の仕様でチャートマシーンを組みたくなりました。
現行の仕様でなら「Core i5-13400F&GeForce RTX 4060 8GB」あたりの組み合わせでも充分以上なはず。
raytrekならMV5あたりかな?これなら15万円切りも狙えるね♪
本製品「raytrek 4CXVi」がマッチするのはやはりメイン機としての用途です。
写真の編集やRAW現像、簡単な動画制作など、Adobeマシンとして使用しつつ、余ったモニターでチャート表示。要は僕の現行メイン機の上位互換として。
このような使い方であれば、メモリ16GBでも思いのほか戦えます。
ただし、作業をすべて1台のマシンでこなすなら、メモリは32GB乗せておくのが安心かも
また、最初から4K動画や3DCGなどをメインにガシガシやることを想定しているのなら、もう1ランク上の「raytrek 4CXF」などを選んだ方が幸せになれそうですね。その場合、メモリも盛ることを前提に。
比較|人気のraytrekシリーズ
raytrek MV | raytrek 4CXVi | raytrek 4CXF | raytrek 4CZF | |
CPU | Core i7-13700F | Core i7-13700F | Core i7-13700F | Core i9-14900KF |
グラフィックス | GeForce RTX 4060 8GB | GeForce RTX 4060 Ti 8GB | GeForce RTX 4070 12GB | GeForce RTX 4070 12GB |
参考価格 | 169,980円 | 184,980円 | 224,980円 | 339,980円 |
この他にも必要スペックなどに応じた数多くのクリエイターPCがラインナップされてるよ!
性能チェック|各種ベンチマーク
上記の使用感を念頭に置きつつ、より詳しくraytrek 4CXViの性能を探ります。
ここではそれぞれの用途に応じたベンチマークソフトを使用しますが、すべてお借りした実機での実測値となります。あくまでも参考値としての確認を。
本記事では以下の6つのポイントをチェックしています。
- メイン機としての性能比較
- CPU性能
- オフィス性能
- 3Dベンチマーク
- ゲーミング性能
- ストレージ転送速度
性能比較|Geekbench
まずは僕の2台のメイン機と「raytrek 4CXVi」のスペックを簡単に比較します。
- Mac Studio(M1 Max)
- raytrek R5-AA6
仕事上、Windows&Macともにそれぞれ2台ずつのPCを運用しています。
raytrek R5-AA6は「Core i7-12700H&NVIDIA GeForce RTX 3060 6GB GDDR6 + インテル Iris Xe グラフィックス」を搭載するラップトップモデル。第12世代Core搭載、1つ前の世代の製品ですね。
MacとWindowsマシンの比較は「Geekbench」を用いてシンプルに行います。
GeekbenchはWindowsやMacだけでなく、Linux、iOS、Androidなどのデバイスにも対応するクロスプラットフォームなベンチマークソフトです。
CPU Benchmark
GPU Benchmark
raytrek 4CXVi | Mac Studio(M1Max) | raytrek R5-AA6 | |
Single-Core | 2711 | 2370 | 2372 |
Multi-Core | 11944 | 12386 | 9820 |
OpenCL/Metal | 133827/- | 58210/98492 | 92559/- |
マルチコアのスコアこそ我がMacStudioと同等も、シングルコアではMac&R5-AA6よりも約15%、マルチコアではR5-AA6よりも約20%高いスコアに。
この性能で18万円台(記事執筆時点)とは、コスパの高さがうかがえます♪
続いては「raytrek 4CXVi」のパワーを各種ベンチマークで深掘りします。
CPU性能|Cinebench
まずは定番ベンチマークソフトCinebenchによるCPU性能のチェック。
Cinebenchは主にCPUレンダリングのパフォーマンスを用いてベンチマークするソフト。今回は「Cinebench R23」を使用します。
- Multi Core : 16573 pts
- Single Core : 1968 pts
シングルコアについてはさすが第13世代といったところも、マルチコアについてはやや抑えめな印象?
これは、raytrek 4CXVi搭載のCore i7-13700FはPBP((Processer Base Power))を65Wに抑える仕様によるものでしょう。
ちなみに65Wモデルではない「Core i7-13700K」なら3万近いスコアを叩きます。
あわせて、CPU温度も確認。
アイドルでは40℃台。そして、高負荷時では60℃台と抑えられているのが分かります。
僕の用途なら、むしろ65Wモデルのほうがありがたい
オフィス性能|PCMark
raytrek 4CXViはクリエーターのためのハイパワーPCです。とはいえ、会計業務など事務的な作業で使用するケースも少なくないはず。
ここで使用する「PCMark」はパソコンの一般的な動作の計測を得意とするベンチマークソフトです。
ベンチマークの結果は以下。
- Essentials : 11,276
- Productivity: 10,231
- Digital Content Creation: 13,659
公式によるスコア目安(推奨値)は以下。
- Essentials(基本動作) : 4,100以上
- Productivity(事務作業): 4,500以上
- Digital Content Creation(クリエイティブ作業): 3,450以上
オフィス作業などはraytrek 4CXViにとっては余裕レベル。
特に動画や写真編集などのクリエイティブ面での圧倒的な強さは目を引きます♪
3Dベンチマーク|3DMark
そのグラフィック性能をより詳しく確認すべく「3DMark」を使ったベンチマークも実施。
3DMarkは複雑なレンダリングやリアルタイムグラフィックスの処理、また、ゲーム用のPCのパワーを測るためのベンチマークソフトです。
スコアはWQHD(2560 × 1440)環境において1万を大きく超える13000台に。クリエイティブ作業だけでなく、ゲーミング用途においても充分な活躍が期待できます。
FHD環境だけでなく、WQHD環境でも多くのゲームをストレスなくプレイできる結果ですね。
ゲーミング性能|FF15 ベンチマーク
ということで、念のため「FF15 ベンチマーク」もチェック。
こちらは標準品質のFHD、WQHD、4Kでベンチマークを行いました。
- FHD : 17,075(非常に快適)
- WQHD:12,133(非常に快適)
- 4K: 6076(快適)
FHD、WQHDでは予想通りの「非常に快適」。4Kにおいても、こちらはギリですが「快適」に収まっています。
クリエイティブマシンとしてだけでなく、ハイコスパなゲーミングPCとしても期待できる結果です♪
ストレージ転送速度|CrystalDiskMark
最後にストレージのデータ転送速度。
使用するのはデータ転送速度の測定の定番ベンチマークソフト「CrystalDiskMark」。
自分の用途的にファイルデータの転送速度を重視してのチェック
NVMe SSD Gen3を搭載するraytrek 4CXViとしては充分な速度を確認。実際、ほとんどのユーザーはストレスを感じることはないはずです。僕としてもこれなら充分以上。
ただし、大容量のデータを頻繁に使用する方、ヘビーにゲームを楽しむ方などは、SSDをGen3からGen4へとアップグレードするのも1つの選択肢です。
上手く行けば2倍ほどの速度アップも狙えるよ!
SSDを始めとした各構成のカスタマイズについてはこの後まとめます。
raytrek 4CXViのおすすめ用途と構成
raytrek 4CXViのおすすめ用途を念頭に本体構成のカスタマイズを考えます。
本製品の基本構成は以下。
プロセッサー | インテル Core i7-13700F (2.10GHz-5.20GHz/16コア/24スレッド) |
メモリ | 16GB (8GBx2) (DDR4-3200) |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
ビデオカード | NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti 8GB (HDMI x1,DisplayPort x3) |
電源 | 650W 電源 (80PLUS BRONZE) |
よく言えば堅実、悪く言えば想像どおりの構成ですね
僕のメインマシン同様、「日々、業務用の写真や動画編集をこなしつつ、プラスアルファも」といった使い方がraytrek 4CXViにもっともマッチする用途と感じます。
趣味で動画制作をやってみたい!なんて方にもおすすめ。ストレスフリーだよ。
4K動画の編集も充分にこなせます。
ですが、よりハードに動画編集を行う方などは、以下のような構成のカスタマイズや「raytrek 4CXF」などもう1ランク上の製品も視野に入れると良いでしょう。
CPU
Core i7-13700FとCore i7-13700。両者の違いは内蔵グラフィックスの有無。スペックは基本同じです。
したがって、用途にあった性能という意味ではカスタマイズの必要はなし
ただし、グラフィックボードにトラブルが発生した際の代用や検証、将来パーツを流用する際に融通が効く可能性など、人によっては「Core i7-13700」を選択する価値はあるかもです。
電源
基本構成のままで使用するなら、650Wのままでも問題はなさそうです。
将来を見据えるなら「750W」を選択しておくのが安心♪
メモリ
ゲーム配信をする方、より本格的に動画編集、3DCG制作などを行う方は32GBの選択を検討すべし!
64GB以上を選択するなら、それ以前により上位の4Cシリーズも検討を
SSD
基本構成の1TB NVMe SSDは容量、速度共に多くの方にとってある程度は安心できるものです。
このクラスのマシーンを選択する人は、ハードなゲーマーでもなきゃ、速度はGen3で充分なケースが多いんじゃない?
個人的には「2TB NVMe SSD+大容量HDD」の組み合わせなど、より価格を抑えたカスタマイズが好みです
その他
ケース紹介で触れた「LEDライティング」は+6000円となっています。
また、raytrek 4CXViでは、officeソフトや光学ドライブ、無線LANなどはオプションになっています。念のため。
これから動画編集を始めたいPC初心者さんはご注意を
まとめ|コスパの高さが光るクリエイター向けデスクトップPC
本記事ではクリエイターのためのデスクトップPC「raytrek 4CXVi」をレビューしました。
本製品は「Raytrek 4Cシリーズ」の1番手にあたる最小構成モデル。
動画や写真編集作業なら余裕でこなし切る高コスパなクリエイターPCです♪
- 高いコストパフォーマンス
- 機能性、メンテナンス性、デザイン性に優れた4Cケース
- 日々の写真、動画編集に最適なスペック
- ゲーミングPCとしても高いスペックとコストパフォーマンス
- 高い拡張性
- ドスパラ&raytrekブランドの信頼性
- 外部ポートでの拡張性はもう一歩
- 良くも悪くもオーソドックスな構成
- PC初心者さんは基本構成に注意あり
Core i7-13700F&GeForce RTX 4060 Tiの組み合わせによるハイパフォーマンスだけでなく、新しい4Cケースのメンテナンス性の高さが、日々クリエイティブ作業に取り組むユーザーさんの生産性を大きく引き上げてくれるはず。
このスペックのPCを18万円で手にすることがきるコスパの高さも大きな魅力だね!
また、ゲーミング性能も高く、「ガレリア」ブランドや筐体デザインなどにこだわりがないのであれば、むしろこちらを選ぶのも良い選択肢なんじゃないでしょうか。
ちなみに「4C」は「4(for)C(Creator・Creative)」の略ですね。多分ですがw
やはり、raytrek 4CXViのメインターゲットとなるのは、毎日頑張る多趣味なクリエーターさん。
毎日のその創作活動をより快適にするための相棒をコスパに優れた価格で手に入れてみるのはいかがでしょうか?