どうも、ひで(@hidetoshitwitt )です。
ノイズキャンセリング搭載のワイヤレスイヤホンってなんとなく高嶺の花のような気がしませんか? 特に音質にまでこだわるとその価格は一気に跳ね上がり・・。
実際、僕も愛用中のヘッドホンの購入は悩みに悩んだ上でのやっとの決断でした。。
が、そんな悩みもどうやら過去のものになりそうです。
本記事で紹介するワイヤレスヘッドホン「QCY H3」は、6000円台で購入できる製品ながらも、その価格を大きく超える音楽体験と、その体験を支える多彩な機能を併せ持つ非常にハイコスパな製品です。
特にアダプティブで強力なアクティブノイズキャンセリング機能には要注目。
ノイズキャンセリング・ヘッドホンがびっくりするくらい一気に身近なものになりました♪
特にiPhoneを始めとしたAppleユーザーはもうこれで良いんじゃないの?とすら感じます。
本記事では「QCY H3 ヘッドホン」の特徴や機能、実際に使ってみた感想などをじっくりとレビューします。
- 価格を大きく超える機能と音質
- 強力なノイズキャンセリング機能
- スムーズなマルチポイント接続
- 体の芯に来る心地よい低音
- 充電は週1でオッケー(僕の場合)
- 有線接続はメリットよりデメリットが大
- 持ち運び用の収納ケースが欲しい
特徴|QCY H3 ヘッドホン
「QCY H3ヘッドホン」は周囲の騒音レベルに応じて強度を自動調整するノイズキャンセリングを始めとした様々な機能、40mmダイナミックドライバー搭載&ハイレゾ対応(有線時)による高音質サウンドを併せ持つコスパに優れたワイヤレスヘッドホンです。
付属品&同梱品
- ヘッドホン本体
- 充電ケーブル
- 3.5mm Aux ケーブル
- 取扱説明書 等
付属品はシンプル。説明書の他には充電用のType-Cケーブルとオーディオケーブルが1本ずつ同梱されています。
日本語対応の説明書。冊子タイプの説明書より盤面が若干広く、文字が読みやすいのはアラフォーおじさんとしては嬉しいポイント。ただし、操作方法などに現状とは異なる表記も。この点はマイナス評価。
製品仕様|QCY H3ヘッドホン
ブランド | QCY |
製品名称 | QCY H3 |
形式 | BH23H3A |
通信方式 | ワイヤレス:Blutooth 5.3 有線:AUX |
ドライバー | 40mmダイナミックドライバー |
コーディック | AAC、SBC |
再生時間 | ANC ON:約35時間 ANC OFF:約60時間 |
連続待受時間 | 約220時間 |
重さ | 約260g |
カラー | ホワイト/ブラック |
充電ポート | USB-C |
備考 | アダプティブANC/外音取り込み/マルチポイント/低遅延ゲームモード/専用アプリ |
QCY H3ヘッドホン 仕様
製品チェック|QCY H3 ヘッドホン
ヘッドホンはデザインも重要。
ここではQCY H3の外観を中心にチェックを進めます。
シンプルながらも、なんとなく既視感もあるデザインですね。
デザイン
そのQCY H3の本体チェック。開封前のパッケージを見た時から感じていましたが、普段使っているSONYのヘッドホンを想起させるデザインになっています。
以下、愛用のWH-1000XM4と並べてみたところ。ぱっと見は兄弟機のようです。
ただ、間近で比べてみると結構印象は異なります。
WH-1000XM4はやや鋭角的な近未来なイメージも感じますが、QCY H3はより丸みを帯びた優しい印象。
ヘッドバンドのスライダーは10段階で調整可能。刻まれた目盛りは好みが分かれるところだけど、再現性が高いことは確か。たしかに感覚で調整することはなくりました。
操作ボタンは右手側に集中。操作は物理ボタンのみで完結しています。後述しますが、操作性はかなり良し。
左右の目印は老眼に入りつつあるおじさんには優しい仕様。うん。
重さ
QCY H3本体の重さは実測で262g。
ちょっと驚いたのですが、装着した際に感じたほどには軽くはないな、と。おそらく、装着感がいいんでしょうね。
実際よりも1段軽く感じます♪
装着感
側圧による締付けは、WH-1000XM4などと比較すると若干ですが強め。それを、ふわとろなヘッドバッドがスポイルする印象。ほんとにふわとろですw
ヘッドバンドも同様にふわとろ。カバーなどは不要ですね。
QCY H3は装着直後こそ、若干の締め付けを感じます。ですが、それも作業しているうちに忘れるレベル。低反発のふわとろヘッドパッドがかなり効いてきます。
2,3時間程度の作業であれば、ストレスを感じることなく付けっぱなしにできますね♪
また、普段使用しているヘッドホンと比べると、イヤーパッド内にはやや熱がこもる印象。
今の冬場は良い感じなのですが、夏場はどうなるか? これは今後の検証課題です。暖房の効いた部屋で使う分には、今のところ不快に感じることはないですが。
折りたたみギミック
QCY H3には折りたたみ機構が搭載されています。かなりコンパクトにまとまるので、持ち運びが多くなりそうな方にとっては大きなポイント。
ハウジング部分はスイーベルも可能。サッとカバンに入れて持ち運ぶだけなら、これだけでも充分かも。
以下は折りたたんだ様子。このあたりもかなり「WH-1000XM4」感がありますね。
機能チェック|強力で多彩な機能を堪能
6000円台で購入できるワイヤレスヘッドホンとは思えないほどの多機能っぷりもQCY H3 ヘッドホンの魅力の1つ。単に機能が多いだけでなく、それぞれの機能のクオリティも軒並み高め。
- アダプティブANC
- ENCノイズキャンセリング(通話ノイキャン)
- 外音取り込み機能
- ハイレゾ対応(AUX接続時)
- マルチポイント機能
- 低遅延ゲームモード
- 専用アプリによるカスタマイズ
- 最大60時間の長時間再生 など
強力なノイズキャンセリング
多彩な機能を搭載するQCY H3ですが、やはり目を引くのが強力なANC(アクティブノイズキャンセリング)機能。
QCY H3のノイキャンは軽く価格の壁を飛び越えています!
注目は状況に応じてノイキャンの効き具合を調整してくれるアダプティブANCに対応している点。QCY H3では以下の5つのモードに切替可能です。
- アダプティブ
- 騒がしい
- 通勤
- 室内
- 風切り音カット
例えば、「室内」なら周りの人の声等の中周波ノイズ、「騒がしい」では路面でのエンジン音や排気音などの低周波ノイズを強力に抑えます。
また、「騒がしい」「通勤」「室内」それぞれのモードはノイズキャンセリングの強度を3段階で調整可能。
基本、「アダプティブ」を選択しておけば、あとはQCY H3がいい感じに調整してくれるよ♪
高い通話品質
QCY H3には計6基マイク搭載のENCノイズキャンセリングも搭載。
通話は室内でしか試していませんが、相手方によるとこちらの声はかなりはっきりと通るとのこと。扇風機や暖房をフル稼働しながらの検証でしたが、ノイズは一切気にならないとのこと。
外音取り込みは普通?
QCY H3のANCの効き具合には驚かされたのですが、外音取り込みについては、「普通」という感想。
人の声をしっかり通そうとする調整だと感じます。ただ、キーボードのタイプ音はカチャカチャノイズがかなり強調。せっかくのHHKBが・・。
使いやすいマルチポイント機能
同時に接続した2台のデバイスを行き来するマルチポイント接続。
この価格でマルチポイントが搭載されているだけでも嬉しいのですが、QCY H3はこれもまた優秀♪
迷いなくサクサクとスムーズに切り替わります。
製品によって意外と違いのあるマルチポイントの挙動。QCY H3はあとから再生したデバイス側に自動で順次切り替わるいわゆる「上書き」タイプ。個人的にはこの仕様が一番使いやすいです。
専用アプリ
専用アプリはシンプルなUIながらも、意外と多くのことができる印象。つまり、使いやすいです。
- バッテリー残量の確認
- プリセットの選択(6種)
- イコライザによる調整
- ノイキャンモードの切替え
- オーディオバランスの調整
- 操作方法の設定
- ヘッドホンを探す
- 電源オフタイマー
- ゲームモード
- ファームウェアのアップデート
- 初期化、ペアリングの解除
- デバイスの追加 など
特に先に紹介したノイズキャンセリングのモード切り替えやこのあと紹介する音質に関わる設定を活かすためにも、アプリは必ず導入することをおすすめします。
抜群の操作性
ヘッドホンの操作にストレスを抱えていては、充分に音楽を楽しむことはできません。その点、QCY H3は安心。安定の操作性も本製品の大きな魅力。
QCY H3の各種操作は右手側に集中する3つの物理ボタンですべて完結します。
今回、QCY H3を触ってあらためて感じたこと。それは・・・
サイズの小さいイヤホンはともかく、大きなヘッドホンではタッチ操作は不要。むしろ、物理ボタンオンリーのほうがスムーズ♪
だと。
「電源ボタン」には電源のオンオフ以外にも様々な機能が割り当てられており、2回押し、3回押しなどでそれらの操作を呼び出す仕様。
その際、1回押し、2回押しはともかくとして、3回押しや4回押し(デフォルトでは「無効」)でも、一切の誤作動や誤操作は発生せず。スムーズに各種操作を呼び出せます。
音質チェック|芯に来る心地よい低音
明らかに価格を超える機能の数々を搭載するQCY H3ですが、音質でも価格を感じさせないクオリティを見せてくれます。
想像よりはバランス重視
まず全体的な印象としては、搭載する40mmのダイナミックドライバーから想像していたものよりは、良く言えば「バランス重視」な調整に感じます。
もう少しドンドン来る音作りを想像してました。
この価格にこれだけの機能が詰め込まれているわけですから、音に関しては、もう少し上下でごまかす様な安っぽいものかな、と。ちょっと舐めてましたね。
低音は価格を超えてる
が、それでもやはり注目なのは低音です。
価格から想像していたドンドンとした派手さや迫力で押すタイプではなく、どちらかとういと優しく温かい音が他の音をしっかりと支えるイメージ。が、それでいて、体の芯に来る気持ちよさ。
この低音、かなり良いです。
楽曲を耳コピで譜面に落とすときなどは、もう少しドンドン来る方が取りやすいのですが、純粋に音楽を楽しむという意味ではこちらが好み。
奥行きは上位モデルには一歩及ばず
また、前に出る音は全体的にかなりクリアで艶があります。ボーカルなどもよく通りますね。一方で、背景の音については、やや乾燥気味で繊細さに掛ける印象。
音の広がりや奥行きという意味では、流石に上位モデルには一歩及ばすです。
気になるポイント|デメリットと願望と
QCY H3は機能も音質も、価格から想像していたレベルを一歩、二歩超えてくるもの。満足できるというか、ちょっと驚きのレベル。
ただ、いくつか気になる点もあったので、そちらについても紹介します。
とは言え、後者2つはデメリットというよりは「願望」ですがw
有線接続?無線接続?
QCY H3は有線、無線、両方の接続に対応しています。そして、有線であればハイレゾ対応なのも本製品のアピールポイント。
ただし、本製品も有線接続した際にはノイズキャンセリングなど各種機能は使用不可となります。
正直、これらの強力機能を手放すほどの音楽体験の向上を感じることはできません。
ヘッドホン選び。ハイレゾ対応を一番の理由とするなら、他の選択肢もあるかもですね。
基本、僕としてはQCY H3はワイヤレス接続を推奨。有線接続はあくまでも「バッテリー切れが発生した際の急場しのぎ」くらいのつもりで考えておいたほうが後悔はなさそうです。
収納ケースが欲しい
せっかく搭載されているQCY H3の折りたたみ機構。
贅沢を言うなら、持ち運び用の収納ケースがほしいですね
ちなみに、QCY H3はWH-1000XM4の収納ケースにピッタリ納まりますw
単体でバッテリー残量を確認したい
QCY H3はANC OFFなら最大60時間、ANC ONでも最大35時間もの長時間再生が可能な点も大きなメリット。そのため、普段は充電のことは考えずに、寝室などに放置していることも多いです。
QCY H3はバッテリーだけでなくBluetoothも優秀。
なので、ペアリングしたスマホやPCは別の部屋に置きっぱなしにしたままでも、ベッドの上で快適に音楽を楽しむことことができるんですね。(iPhoneの操作はApple Watchで)
こういう時、スマホなどがなくてもバッテリー残量が確認できればなと感じることも何度か。
例えば、WH-1000XM4なら、ヘッドホン単体でもアナウンスでバッテリー残量の確認が可能。
まとめ|QCY H3がおすすめなのは?
本記事では6000円台と手頃な価格ながらもノイキャン、マルチポイント、ゲームモードなど多彩な機能を搭載するワイヤレスイヤホン「QCY H3」をレビューしました。
特にノイキャンはかなり強力。また、音質にも抜かりなし。まさにコスパ抜群な製品です。
対応コーディックこそAACとSBCのみですが、iPhoneユーザーだけでなく、多くのAndroidユーザーも充分満足できるレベルだと感じます。
機能込みなら仮に「9,800円」で販売されていても「安い!」と評価してますね♪
これは多くのユーザーも同意してくれるはず。
- 価格を大きく超える機能と音質
- 強力なノイズキャンセリング機能
- スムーズなマルチポイント接続
- 体の芯に来る心地よい低音
- 充電は週1でオッケー(僕の場合)
- 有線接続はメリットよりデメリットが大
- 持ち運び用の収納ケースが欲しい
逆に怖いのは、この価格のせいで本製品を使用することなく過小評価してしまう人がいるんじゃないかなという点。
例えば、かつての僕。
今となっては、1万円台のヘッドホンを見繕っている方であっても、このQCY H3は検討候補の1つに入れておくべき製品だとお伝えしたい。
逆に、3000円前後の製品をお探しの方にも、あともうひと頑張りして本製品を、とおすすめします。総合的な満足度は段違いです。