どうも、ひで(@hidetoshitwitt )です。今日も気持ちよくお仕事してますか?
本記事で紹介する「LEOPOLD FC980MBT GRAYBLUE」は先日発売されたばかりのテンキー付きのメカニカルキーボード。
一見するとテンキーレスと見紛うかも?なレベルの省スペースさが魅力の製品♪
その他、デザインすっきりな「かななし」モデルのラインナップや効果大な吸音パッド、最新キースイッチCherry MX2Aの採用など数多くの魅力を持つ本製品。
ただ、まさかの落とし穴があったりと、少々注意が必要な点も。
そんな「LEOPOLD FC980MBT GRAYBLUE」の特徴、機能、注目ポイントなどを、メリット&デメリットあわせ全力本音でレビューします。
\ 「かななし」モデル /
\ 「かなあり」モデル /
概要|LEOPOLD FC980MBT GRAYBLUE
結論|LEOPOLD FC980MBT GRAYBLUEとは?
- これって何?:テンキー付きながらテンキーレスとほぼ変わらないサイズ感の省スペースなメカニカルキーボード。最新のCherry MX2Aメカニカルスイッチ採用。6種のスイッチ軸を選択可能。ホットスワップにも対応。
- 誰におすすめ?:フルサイズキーボードを敬遠している方。でも、テンキーはほしい方。上質のタイピングを体験したい方。多数のデバイスで使用したい方、など。
- 製品の良いところ:ほんとにフルサイズ!?なコンパクトさ。見た目すっきりな「かななし」モデル。上質な打鍵感。最大5台と切り替え接続。最新のCHERRY MX2A。
- 製品の注意点:キーボードスタンドが倒れやすい。日本ではJIS配列のみの展開。
- どこで買える?:Amazon製品ページ
製品ラインナップ
「LEOPOLD FC980MBT GRAYBLUE」は日本語JIS配列の「かなあり/かななし」の2モデルがラインナップ。
それぞれのモデルともに6種類のスイッチ軸を選択可能。
- 黒軸
- 赤軸
- 茶軸
- 青軸
- スピードシルバー軸
- 静音赤軸
今回は「かななし/静音赤軸」を試しています♪
LEOPOLDについて
LEOPOLDは、2005年設立の韓国発のパソコンキーボードブランド。高品質な高級キーボードを提供し、ライターやプログラマーなどに支持されています。65%や98%配列モデルの先駆者といえる存在。
アメリカや中国など15カ国で製品を販売。2024年3月には、日本市場向けの製品開発と販売のため日本法人しています。
付属品&同梱品
- キーボード本体
- USBケーブル(C→A)
- 試供用単4乾電池×2本
- キーキャップ引き抜き工具
- アクセサリーキーキャップ一式
- 保証書カード など
※取扱説明書(ユーザーマニュアル)はDLにて
Windows/Mac それぞれのOS、モードに対応のアクセサリーキーキャップが合計9個付属。これは嬉しい。
取扱説明書は公式サイトからダウンロードする方式。
気になる方は公式サイトをチェック♪
製品仕様|FC980MBT
ブランド | LEOPOLD(レオポルド) |
製品名 | FC980MBT 日本語JIS配列モデル |
キー配列 | 日本語JIS配列 |
キー数 | 102キー |
キーキャップ | PBT2色成形(ダブルショット) |
キースイッチ | CHEERY製 MX2Aスイッチ |
キーピッチ | 約19mm |
ホットスワップ | 対応 |
Bluetooth規格 | Bluetooth5.1 Class2 |
電波周波数 | 2.4GHz |
動作可能距離 | 10m(Bluetooth接続時・遮蔽物なし) |
USBポート | USB-C |
電源 | USBバスパワー [USB接続/Bluetooth接続] アルカリ単4電池 2本 [Bluetooth接続] |
連続使用時間 | 約300時間(単4電池駆動時) |
キーロールオーバー | 6+1キー |
対応OS | Windows11、Windows10、macOS(*DIP2ON時) |
本体サイズ | 約386mm x 145mm x 28〜39mm(*キーキャップ含む) |
本体重量 | 約1.16g(*電池/ケーブルは含まず) |
生産 | 台湾 |
レビュー|FC980MBTはここに注目
落ち着いたシンプルデザインとは裏腹に、多彩で多才なメカニカルキーボード♪
そんな「LEOPOLD FC980MBT GRAYBLUE」の魅力に以下のポイントから迫ります。
- 省スペースなテンキー付きキーボード
- 高い静音性と吸音性能
- 集中力を奪わない極上のフォント
- DIPスイッチと交換用キーキャップ
- 最大5台、Bluetooth&USB 接続
省スペースなテンキー付きキーボード
多彩な機能や魅力を持つ「FC980MBT」。中でも、テンキーレスとほぼ変わらないサイズ感は本製品を特徴付ける大きなポイントの1つです。
普段、テンキー付きを避けている方も一見の価値は大アリ♪
実際に僕が愛用中のいくつかのキーボードと比較してみましょう。
まずは本製品同じく日本語JIS配列テンキー付きのキーボード。こちらは108キーの製品です。
「FC980MBT」のコンパクトさは一目瞭然♪
続いては、テンキーレスなキーボード。
ほとんどテンキーレスと変わらないサイズ!
本当に凄い「FC980MBT」の省スペースぶり。そのサイズ感には目を見張るものが。
とは言え、さすがに60キーのコンパクトキーボードと比べるのは分が悪い。
ただ、こちらは同時に発売開始した65% 70キーのコンパクトメカニカルキーボード「FC660MBT GRAYBLUE」が担う領分にはなりそうですね。
作業中は常に手元にあるキーボード。このコンパクトさはデスク作業での快適さや生産性に直結するものです。
だからこそ、コンパクトキーボードには強い需要があるわけです♪
「FC980MBT」ではあれば、サイズ的にフルサイズを敬遠していた方にとっても、充分以上に刺さるものになるのではないでしょうか?
僕自身、普段は左手キーボードとしてプログラマブルテンキーをしています。
このサイズ感であれば、一切の違和感なく右手左手の両手にテンキーを抱えることができそうです。
LEOPOLD公式Xであがっていた画像がわかりやすかったので引用させていただきます。
高い静音性と吸音性能
高い静音性と吸音性能による上質なタイピング体験も「FC980MBT」の魅力。
もちろん、静音性については選択したスイッチに依るところも大きいでしょう。
一方、多層にわたる吸音パッド。その吸音性能はLEOPOLDの実力によるもの。
正直なところ、僕が愛用しているHHKB Type-SやREALFORCEは一部のキーには「抜け」もあります。
が、本製品については1キーたりとも抜けのない、ほぼ完璧といってよいレベルでしっかりと反響音を低減しています。
また、一部の修飾キーなど大型キーに採用される新設計の”Screw-in(スクリューイン)”スタビライザーも良い働きを。
静音面ではけっこうチャカチャカと悪さもしがちなスタビライザーも本製品では問題なし。もちろん、ワイドなキーでの安定した打鍵感にも貢献しています。
集中力を奪わない極上のフォント
3つ目は人によっては少々地味なポイントかもしれません。
ですが、タイピング速度がそのまま成果や生産性に直結する生活の中にいる僕にとっては重大事項。
それが「FC980MBT」のキーキャップを彩る極上のフォントです。
説明します。
まず、クセのない柔らかなフォント。
そして、それ以上に見てほしいのがそのフォントのサイズです。
右側が本製品のキーキャップ。文字、小さくないですか? 「かななし」表記とも相まって、非常にスッキリした仕上がりです。
だからなんだ?と思われる方がほとんどかもしれません。
ですが、僕にとっては、この表記の少なさとフォントの小ささからくるスッキリさこそが、タイピング速度を高める重要な要素なんですね。
タイピング中、思考を巡らすためにふと視線を手元に落とす。その際、そこに「ノイズ」があると一瞬集中力を奪われます。そして、それが繰り返される毎に、確実にそのタイピング速度は低下します。お金、減ります。
そのノイズとなるのがごちゃごちゃしたデザインのキーキャップ。その反対側にあるのが本製品のキーキャップなんですね。
僕が「かななし」モデルを選ぶ理由♪
そして、僕が普段、無刻印なキーボードを愛用する理由でもあります。
本製品は無刻印とまでは行きませんが、非常にノイズの少ない生産性に直結するキーボードだということです。
で、ですね。実は「FC980MBT」のキーキャップの凄さはこれだけじゃないんです。
説明します。
繰り返しますがこの小さなフォント。
「単に小さくしただけじゃん!?」と思われるかもしれませんが、それは大違い。
本製品のキーキャップは「PBTダブルショット」。キャップ上の文字は印刷ではなく、その文字自体が樹脂成形された2色成形なキーキャップということです。
かんたんに言うと「いい感じの技術」で文字がキーに練り込まれている、って感じだね!
で、この2色成形で文字サイズを小さくするのはけっこう難しい。キーの中に「練り込む」わけだから、そうですよね。
これはどちらかとういと、ひらがなが練り込まれている「かなあり」モデルの方が凄いかも?
地味な話ですが、実はかなり凄いことやってるって話w
興味ないですか? まあ、ですがこれはさすがに仕方ない。。
ただ、PBTダブルショットには他にもメリットがあります。そして、これはおそらく万人にとってのメリットです。
それは「FC980MBT」の製品寿命。
印刷じゃない樹脂成形。そのため長い期間ハードにタイピングを続けても、文字がかすれません。このキーキャップの極上のフォントをいつまでも楽しめるということです。
また、本製品はキースイッチに最新のCHERRY MX2Aを採用。こちらも、従来製品と比べて長寿命化していると思われます。(去年出たばかりのキーキャップ。まだ実感はないですが、、)
つまり、本キーボードはこれまで以上に長い時間、美しい見栄えと快適な打鍵感を楽しめるんじゃないかなということです。
ホットスワップとCHERRY MX2A
「FC980MBT」はキースイッチホットスワップに対応。
付属の専用工具を使い、好みのCHEERY MX互換のキースイッチに交換可能。(スイッチの交換に際しての、故障や破損は保証対象外になります。念のためご注意を。)
また先の通り、「CHERRY MX2A」を初期搭載しているのも特徴ですね。
2023年にリリースされたばかりの最新スイッチのため、まだまだここ最近に登場したメカニカルキーボードにしか採用されていません。これも優位性といえばそうですね。
設計、形状など細部にわたる改良が施されているらしいMX2A。わかりやすいところでは、ちょくちょく気になるバネバネしいノイズ感の改善やスムーズさの向上などが進化ポイントなのかなと。
DIPスイッチとアクセサリーキーキャップ
「FC980MBT」はソフトウェアでのキーリマップではなく、物理なDIPスイッチによるカスタマイズを採用しています。
これは乾電池でのより長い駆動時間を実現するための仕様のようです。
それぞれのスイッチの機能は以下。
- CtrlキーとCapsLockキーの入れ替え
- Windows/Macの切り替え
- APP/メニューキーの追加
- 左Windowsキー&半角/全角キーの有効、無効
また、対応キーの入れ替えに合わせた交換用のオプションキーキャップが付属しているのも嬉しいポイント。
僕はCtrlキーとCapsLockキーだけ交換♪
最大5台、Bluetooth&USB接続
「FC980MBT」はBluetoothによる無線接続とUSB有線接続と2つの接続方法に対応しています。
Bluetooth接続では最大4台のマルチペアリング。USB接続と合わせると最大5台のPC、スマホ、タブレットなどのデバイスと接続を切り替えながら使用できます。
また、切り替え操作も「Fnキー+A/S/D/F & G」とかんたんスムーズ。
加えて、本製品は単4乾電池/USBバスパワー駆動両対応。
USB接続時は乾電池なしでもBluetooth接続が可能。
例えば、デスクトップPCとUSB接続しておけば、電池残量を気にせずにその他4台のデバイスとBluetooth接続することも可能です。
感想|FC980MBTのメリット&デメリット
「LEOPOLD FC980MBT GRAYBLUE」を使って感じた良い点や気になる点をまとめます。
このコンパクトサイズとそれを活かす打鍵感や機能性♪
ただ、上記では書けなかったデメリットもあるので、そちらも詳しく解説します。
メリット
正直、細かなメリットまで挙げるときりがないので、、特に気に入った点のみピックアップします。
- テンキー付きなのに手元すっきりコンパクトサイズ
- 上質なタイピング体験
- 吸音パッドは完璧に近い効果
- 集中力を奪わない極上フォント
- キースイッチに最新のCHERRY MX2A
- 嬉しい交換用のキャップの付属
- 最大5台と接続可能
正直なところ、想像していたよりも遥かに極上な体験。長時間触れていても、ほぼストレスを感じないメカニカルキーボードです。
デスク上の占有スペースを理由にフルサイズキーボードを敬遠していたような方にこそ、体験してほしい製品です。
デメリット
一方、以下の2つは残念ポイント。
- キーボードスタンドはイマイチ
- 日本ではJIS配列のみ
非常に満足度の高い「LEOPOLD FC980MBT GRAYBLUE」なのですが、なぜかキーボードスタンドだけは使いづらい。
底面に備わる収納式のキーボードスタンド。このスタンド自体にグリップ力もあり、タイピング時の安定感に貢献しています。
ただ、本スタンドにはロック機構の類は搭載されず。
資料の整理やノートやメモを取る際など、キーボードをずらしてスペースを確保したいときってありますよね。そんな時、キーボードを少し前方にずらすと、先のグリップ力と相まり、スタンドはあっさり収納状態に・・。
つまり、その都度キーボードがガクンと倒れちゃう・・
注意すれば防げるものではありますが、あまり気持ち良いものではないですね。
あともう1点。これはあくまでも個人的な残念ポイント。
本製品は日本では今のところUS配列はない模様。日本語JIS配列のみの展開です。
個人的にMac&JIS配列はなかなかに苦手・・。なので、Mac環境では現在のキーボードと入れ替えるには至りません。
一方、WindowsPCはいずれの配列も問題なく使えます。基本、WindowsPCでのみの使用にはなりそうです。
これでUS配列さえあれば、すべての環境でメイン機となるだけのポテンシャルあるキーボード。この点もちょっと残念でした。
まあ、Mac以外ではガツガツ使うのですが♪
まとめ|生産性に直結する省スペースなフルキーボード
本記事ではテンキー付きながらも、テンキーレスキーボード並みのコンパクトさを誇る省スペースメカニカル「LEOPOLD FC980MBT GRAYBLUE」をレビューしました。
フルサイズキーボードを敬遠していた層にこそ触れてほしいキーボード♪
- テンキー付きなのに手元すっきりコンパクト
- 上質なタイピング体験
- 吸音パッドは完璧に近い効果
- 集中力を奪わない極上フォント
- キースイッチに最新のCHERRY MX2A
- 嬉しい交換用のキャップの付属
- 最大5台と切り替えて接続可能
- キーボードスタンドはイマイチ
- 日本ではJIS配列のみ
マイナスポイントもあるけど、それ以上に加点の多いキーボード。でも、US配列がないので、満点★5はギリ点けられず。そんな感じの評価です。
JIS配列で問題ないのであれば、選ばない理由がないと感じるほど。好き。
あとはそうですね。一定数はホワイト系のデザインを好むユーザーもいるかもな、といったくらいでしょうか。
「JIS配列は絶対嫌! ブラック&ダーク系デザインは絶対嫌!」でなければ、ぜひチェックしてみることをおすすめします。
\ 「かななし」モデル /
\ 「かなあり」モデル /