どうも、ひで(@hidetoshitwitt )です。
本記事で紹介する「Kiwi Ears KE4」はバランスの取れた音質と高いコストパフォーマンスを兼ね備えたハイブリッド型イヤホン。
2DD+2BAの構成から、豊かな低音、色気のあるボーカル、クリアな高音を実現。比較的ニュートラルな音作りながらも、幾分のクセも感じる面白みのある製品です。
バランス重視ながらもどちらかと言うと低音で勝負したいタイプのイヤホンかと。
音質以外では軽快な装着感や聴き疲れしないサウンドなど、長時間作業のお供に好相性なのも見逃せません。
個人的には発売開始に合わせType-Cポート搭載のiPhone(iPhone16 Pro)を新調したところ。
せっかくなので今回は以下の組み合わせでサウンドチェックを進めます。
- Kiwi Ears KE4(本製品)
- Kiwi Ears Allegro Mini(DAC)
- iPhone16 Pro
- Apple Music
- Apple標準イコライザ
今はリケーブル済みですが、本記事での評価や感想はすべて付属のケーブル使用時のものをまとめています。
本記事ではメリット・デメリットを交えつつ「Linsoul Kiwi Ears KE4ハイブリッド型ハイエンドHiFiイヤホン」の特徴や感想などをわかりやすくレビューします。
あわせて、高音質を提供するコンパクトなDAC「Kiwi Ears Allegro Mini」の使用感なども紹介。こちらも参考に。
特徴|2DD+2BAのハイブリッド構成のハイエンドイヤホン
概要|Kiwi Ears KE4
- これって何?:ダイナミックドライバーとバランスドアーマチュアドライバーをそれぞれ2基搭載するハイブリッド型のイヤホン。リッチな低音が魅力。
- 誰におすすめ?:気持ちの良い低音とボーカルを堪能したい方。落ち着いたデザインのイヤホンが欲しい方。長時間イヤホンを使いたい方。
- 製品の良いところ:豊かな低音と艶やかなボーカル、伸びのある高音。大人向けの落ち着いたデザイン。装着疲れ、効き疲れが少ない点。
- 製品の注意点:イヤホン、絡まる。一部、苦手な楽曲も。
- どこで買える?:Amazon製品ページ
付属品&同梱品
- イヤホン本体
- ケーブル
- イヤピース(S/M/L)
- ノズル用フィルター×4
- キャリーケース
- 取扱説明書 等
付属のイヤピースは3サイズの1セット。
交換用のノズルフィルターも2セット付属します。
コンパクトなキャリーケース。胸ポケットなどにもすっぽり収まるサイズ感は良いですね。
製品仕様|Kiwi Ears KE4
ブランド | Kiwi Ears |
製品名称 | Kiwi Ears KE4ハイブリッド型ハイエンドHiFiイヤホン |
モデル | KE4 |
ドライバー | 2DD+2BA(Knowles RAD-33518バランスド・アーマチュアードライバー一基 RAB-32257バランスド・アーマチュアードライバー一基 10mmダイナミックドライバー2基) |
周波数特性 | 20Hz-20000Hz |
感度 | 102 dB |
インピーダンス | 28 ohms |
プラグ | 3.5mmステレオミニプラグ |
ケーブル接続 | 2pinコネクター |
備考 | キャリーケース付属 |
レビュー|Kiwi Ears KE4を試してみた
2基のダイナミックドライバーと2基のバランスドアーマチュアドライバーをベースにしたチューニングは一体どのような音楽を楽しませてくれるのか?
ハイブリッド型イヤホン「Kiwi Ears KE4」の特徴や使用感などを次の3つのポイントから整理します。
- 外観
- 装着感
- 音質
外観
良質なイヤホンは開封の段階からその体験が始まります。「Kiwi Ears KE4」もまた然り。
シンプルな作りながらも、落ち着いたデザインのパッケージ。開封する喜びは充分に感じさせるもの。
開封時、最初に目に付くシルバーデザインのフェイスプレート。刻まれたブランドロゴを含め、パッケージ同様の落ち着いたデザインです。
フェイスプレートはハンドメイド仕上げとのこと♪
シェルおよびプレートフェイスプレート表面は医療用グレードの樹脂製。いずれも美しい仕上げです。
ノズルとイヤピース。
イヤーピースは付属品としてはかなり高めのクオリティなのでは? 装着感含め、これは悪くないですね。
やや目立つデザインのベント。強めの低音を上手にバランスしてくれている印象です。
付属ケーブル。細部も含め手抜きのないデザインは好感。
が、このケーブル。いかんせん、絡みやすい・・。
いつも通りに扱っているつもりではいるのですが、、妙に絡みます。これはちょっとネック。
製品にマッチした良いデザインだけに、ここはちょっと残念。
入力端子は3.5mmのステレオミニプラグ。
コネクタは0.78mmの2pin仕様。
もちろん、リケーブル可能!
キャリーケースは扱いやすいサイズ感。胸ポケットなどにもすっぽり収まります。
装着感
装着時にはそれなりに存在感ある「Kiwi Ears KE4」。
ただ、その軽量さやイヤピースのフィット感もあってか、耳への負担はかなり少なめ。
長時間の使用でもストレスを感じない快適性の高いイヤホンです。
あわせて、遮音性の高さや聴き疲れの無さも本製品の優れた点と言えそうです。
音質
「Kiwi Ears KE4」は敢えて言うならドンシャリよりのサウンド。全体的にニュートラルな音作りですが、ちょくちょく良い意味での「レトロ感」も感じます。ほどよい残響感といった感じでしょうか。
また、少し距離が遠く感じるもののしっかりとした定位感。奥行きもそうですが、それ以上に横への広がりを強く感じます。
低音域
「Kiwi Ears KE4」サウンドの一番の特徴は間違いなくこの低音。
2基のダイナミックドライバーが担当する低音域は芯のある力強さ。決して攻撃的ではないものの、その量感には安心感すら。
やや柔らかめにも感じるサウンドですが、定位感はしっかり維持。時折、視線をあわせるリズム隊の様がイメージできるレベルの臨場感も。
中音域
低音域から中音域へのつながりを意図した音作り。ボーカルの感情の起伏や息遣いなどを、ある種の艶かしさを伴って感じることができます。
ただ、楽曲によっては稀に女性ボーカルが埋もれることも。音数の多い楽曲でその傾向が現れやすいか。
が、基本的にはボーカル曲には強い印象。特に男性ボーカルはどの曲でも力強さを感じます。
高音域
クリアかつ棘のない伸びのあるサウンド。しっかり飛び込んでくるものの、耳あたりの良さが印象的。あらゆる楽曲を通して、疲れない高音です。
超高域、高域をそれぞれ担当する2基のバランスド・アーマチュアードライバーの効果なのか、もしかすると、この高音域が最もコントロールされているかもとも感じます。
レビュー|Kiwi Ears Allegro Mini ミニDAC
「Kiwi Ears Allegro Mini」は低価格&コンパクトながらも、バランス良いサウンドを提供する入門クラスのDAC。
音量調整機能などもない、出力に特化したシンプルなDAC。それでいて、導入するメリットもしっかりと。
脱LightningしたiPhoneユーザーの最初の1台にもおすすめ♪
細かな仕様をひとまずとして、とりあえず抑えておきたい特徴はこの3つ。
コンパクトボディとUSB-Cインターフェース
USBに直挿しの一体型のDAC。Type-C対応のiPhoneやAndroid端末があれば即座に使用可能。
直挿しなのでDACがブラブラしないのもいいね!
コンパクトなサイズとあわせ、使用中の取り回しには優れます。
ただし、USB端子は少々短め。厚めのケースを使用しているとうまく取り付けできない可能性も。
PITAKAの薄型ケースなら、ストラップ併用でも問題なかったです。
3.5mm&4.4mm出力に対応
嬉しいのが、「Kiwi Ears Allegro Mini」はこの価格&サイズ感ながら、3.5mmだけでなく4.4mm出力にも対応していること。
両出力ともにニュートラルな音作り。素直にパワーを乗せてくれる感じ。音圧や解像感もしっかりと向上。4.4mm出力では、3.5mmとくらべ音圧、解像感、分離感ともに1段アップ。
ただし、サイズ的な限界でしょうか、上位機と比べると4.4mmはさすがにパワー不足にも感じます。
この価格帯のDACでも、4.4mmの製品を使うことができる。あくまでも将来のステップアップに備えた仕様くらいに考えると良いでしょう。
入門機と考えるなら、ほんと良い設計かと♪
メリット&デメリット|Kiwi Ears KE4
「Kiwi Ears KE4」を使って感じた良い点や気になる点をまとめます。
リッチで迫力ある低音は最高♪ ケーブルはちょっと扱いにくかったです。。
高評価ポイント
「Kiwi Ears KE4」のお気に入りポイントはこの5つ。
- 落ち着きのあるデザイン
- 長時間使用に耐える装着感
- イヤピースのクオリティ
- 芯のある低音域、艶のある中音域、伸びのある高音域
- 全域を通して臨場感あるサウンド
2DD+2BAのハイブリッド構成が活きるサウンド。特にライブ感あるサウンドには強みを感じます。
また、長時間作業にも余裕で耐える装着感は、作業用イヤホンにも最適ですね。
低評価ポイント
一方、以下の点は気になるました。
- 謎に絡むケーブル
- 女性ボーカルは稀に埋もれる
- 解像度はやや甘め
満足度の高い製品ですが、付属のケーブルだけは残念。基本、リケーブル推奨ですね。。見た目は良いだけにもったいない。
女性ボーカル云々に関しては、あくまでもごく一部の楽曲のみ。ただ、男性ボーカル曲との差はどうしても感じてしまいます。
解像度はおそらく音作りの方向性によるものかと。弱点というよりは、こういうものなのかなと。好みの方なら柔らかいサウンドとも表現するような類です。ただ、気になる方は気になるかも。
まとめ|ハイエンド&ハイコスパなハイブリッドイヤホン
本記事ではリッチな低音と好バランスなサウンドが魅力の「Linsoul Kiwi Ears KE4ハイブリッド型ハイエンドHiFiイヤホン」をレビューしました。
濃厚な低音と明瞭な高音。そんな中でもしっかり主張するボーカルライン。ライブ感ある気持ち良いサウンドが印象的。
2DD+2BAのハイブリッド構成ながらも、コスパに優れたイヤホンですね♪
- 落ち着きのあるデザイン
- 長時間使用に耐える装着感
- イヤピースのクオリティ
- 芯のある低音域、艶のある中音域、伸びのある高音域
- 全域を通して臨場感あるサウンド
- 謎に絡むケーブル
- 女性ボーカルは稀に埋もれる
- 解像度はやや甘め
作業用イヤホンとしても実力は高く、僕らのようなデスクワーカーにもおすすめ。自然音を中心とした作業用BGMとの相性も高めです。