どうも、ひで(@hidetoshitwitt )です。
置き場所に困るほどに大量の、でも、処分するには忍びない大切な書籍たち・・。
かくなる上は、書籍の電子化。いわゆる、自炊にチャンレジしたいけれど、本の裁断やスキャンに掛かる労力を考えるとなかなか手が出ない。時間も無いし・・。
まさにそんな僕にとっての救世主となったのが、本記事で紹介する「CZUR ET24 Pro」♪
「1秒スキャン」をうたう本製品はCZURの10周年の旗艦モデルとなる非破壊型のブックスキャナーです。
面倒で気も引ける本の裁断は不要。また、CZURの独自機能によって、そのままの状態の書籍の電子化を超高速&高画質で実現してくれる。
にも関わらず、誰でも簡単に使いこなせる手軽さこそが最大の魅力♪
CZUR ET24 Proは僕にとって2台目となるCZUR製スキャナーです。
\ 1台目はこちら /
その縁もあり、CZUR製品への信頼度は元々高め。ですが、CZUR ET24 Proはそんな僕の予想を軽く超える「めっちゃ使えるブックスキャナー」でした。
2023年のMakuakeプロジェクトでは、決して低価格とは言えないハイエンド製品にも関わらず、総勢853名、応援購入総額3433万円を達成し話題に。今となってはその人気っぷりにも素直に頷けます。
本記事では「CZUR ET24 Pro」の特徴や機能、実際に使ってみた感想などをじっくりとレビューします。
- 裁断不要で本や資料を傷つけない
- 300ページを約10分の高速スキャン
- 独自技術で分厚い本も綺麗に電子化
- 業務のデジタル化を強力にサポート
- 扱いやすい専用ソフト
- 広めの作業スペースの確保
- 使用環境には注意も必要
特徴|CZUR ET24 Pro
「CZUR ET24 Pro」は超高速な書籍のスキャンを実現する非破壊型オーバーヘッドスキャナーETシリーズの最新にして最強モデル。ETシリーズ最高の2400万画素・320dpiの高画質・高解像度、1.0秒/ページの高速スキャンで、見開きページをあっという間に電子化する裁断不要のブックスキャナーです。
CZURについて
CZUR(シーザー)は日本国内でもヨドバシカメラ、ヤマダ電機など大手家電量販店で製品が取り扱われるスキャン技術のリーディングカンパニー。2013年に中国大連にて設立、2023年には10周年を迎える。
CZUR ET24 ProはそんなCZURブランドの10周年の集大成となる旗艦モデル!
付属品&同梱品
- スキャナー本体
- サイドライト
- フットペダル
- ハンドボタン
- 作業マット
- 電源アダプター
- 指サック
- USBケーブル
- 変換プラグ
- インストールCD
- スタートガイド(取扱説明書) 等
同梱以外にもウェブマニュアルや動画解説なども用意されています♪
製品仕様|CZUR ET24 Pro
ブランド | CZUR(シーザー) |
製品名 | ET24 Pro |
画素数 | 2400万画素 |
解像度 | 5696×4272ピクセル |
カラービット数 | 24ビット |
DPI | 320dpi |
センサー | CMOS(sony製) |
スキャン速度 | 1秒/枚 または見開き2ページ |
対応サイズ | A3 : 35mm A4 : 50mm |
最大原稿サイズ | A3 : 420×297mm ※両面結合の場合、最大A2まで対応 |
エクスポートフォーマット | JPG、Word、Excel、PDF、検索可能な PDF、TXT、TIFF |
LCD液晶画面 | 2.4インチ 4:3(320×240) |
搭載ライト | トップライト(LED10基) サイドライト(LED4基) |
対応OS | Windows 10/11(32bit/64bit) MacOS 10.13(High Sierra)以降 Linux |
本体サイズ | 23.4×40×0.18mm |
重量 | 1.5kg |
生産地 | 中国 |
レビュー|CZUR ET24 Proを使ってみた感想
最高スペックで実現する1秒スキャン。
CZUR ET24 Proを活用する中で感じた点をメリット・デメリットを含め、以下の3つのポイントから紹介します。
- 書籍の電子化のポイント(機能・特徴・速度)
- 業務効率化のポイント(注目機能)
- 気になった点(注意点・不満点)
速く綺麗に♪本の電子化は手軽にこなす
CZUR ET24 Proは以下のスペックが示すように超高速&高画質な書籍の電子化を実現する非破壊型のオーバーヘッドスキャナーです。
- ETシリーズ最高の2400万画素
- 320dpiの高画質・高解像度
- 1.0秒/ページの高速スキャン
ですが、快適なブックスキャンをもたらすのは上記のスペックだけじゃありません。
スペックを活かす注目機能の数々がより快適に書籍の電子化を進めます♪
- 自動湾曲補正で裁断不要
- 指の映り込み除去機能
- サイドライトで光沢紙にも対応
- フットペダルでさくさくスキャン
- プレビューモニターでスキャンに集中
- 実際のスキャン速度について
本を置いて、開いて、ボタンをクリック♪ たったこれだけの簡単スキャン!
本製品「CZUR ET24 Pro」の魅力を語るにあたり、まずはブックスキャンをより快適にしてくれる5つの機能について解説します。
裁断不要!自動湾曲補正機能のパワー
本を裁断することなしに美しいスキャンを実現する最大の要因はこのCZUR独自の「湾曲補正」機能。上記の様な湾曲する見開きページも、自動で平坦に処理してくれます。
本を上から押さえたりの疲れる作業はもう不要♪
ET24 Proの湾曲補正機能では最大5cmまでの湾曲高低差に対応してくれます。
辞書などの厚めの書籍も安心だね!
指の映り込み除去機能
自力で見開かない書籍をスキャンする際には同梱の指サックを使用すればスムーズです。
以下の様に指サックを自動で検出し、削除してくれるので、裁断なしのスキャンもスムーズです。
着脱式サイドライトで光沢紙も綺麗
真上から書籍を照らすトップライトと、斜め45°から照らす着脱式サイドライトの2種のLEDライトを搭載するET24 Proは雑誌など光を反射しやすい光沢紙のスキャンもお手の物。
例えば、トップライト使用時は光の反射が気になる以下の様なケースでも・・
着脱式のサイドライトに切り替えれば、画像を邪魔する光の反射は一気に軽減。
美しい画像のままにページを取り込むことが可能です。
フットペダルでさくさくスキャン
CZUR ET24 Proは4種のスキャンボタンを採用することで、様々なシーンでのスキャニング作業に対応しています。
- スキャナー本体のボタン
- 専用アプリのボタン
- フットペダル
- ハンドボタン
中でも秀逸なのがフットペダル。まさにサクサク♪
両手がふさがりがちな書籍のスキャン。足元操作を取り入れることで、両手でページをめくりながらもサクサクとスムーズなスキャンが行なえます。
プレビューモニターでスキャンに集中
CZUR ET24 Proは本体上部に2.4インチのプレビューモニターが搭載されています。これがよりスムーズな作業を可能にしてくれます。
基本、立ち姿勢でスキャンすることが多いのですが、このモニターのおかげで、PCの画面の覗き込む必要はほぼありません。
ただし、高い場所にあるので、座り作業では使えない。
以上の様に、CZUR ET24 Proの超高速&高画質スキャンを実現する強力なスペック。
- ETシリーズ最高の2400万画素
- 320dpiの高画質・高解像度
- 1.0秒/ページの高速スキャン
そして、そのスキャン作業をより快適にしてくれる様々な注目機能。
- 自動湾曲補正で裁断不要
- 指の映り込み除去機能
- サイドライトで光沢紙にも対応
- フットペダルでさくさくスキャン
- プレビューモニターでスキャンに集中
大量の書籍をより速く、より美しく、そして、より快適に電子化できること。
正直言うと、1つ1つの機能云々よりも、これだけを理解しておけば、もう充分なくらい快適なブックスキャンを体験できるはず。
何より大切な書籍を裁断しなくていいのが嬉しいよね!
書籍のスキャン速度について
CZUR ET24 Proは「手めくりで1秒スキャン!300ページを約10分で完了!」と驚きの速度うたう超高速ブックスキャナーです。
以下は実際にスキャンを進める様子を撮影したもの。(書籍のスキャンという性質上、画質はかなり落としました。ご了承ください。)
300ページの書籍ということは、見開きで150回ページをめくるということ。つまり、1分間に15回。1回4秒。
上記の映像でも約12秒の間に3回、見開きページを読み込めているのがわかります。(「手めくり自動スキャン」機能は不使用)
自力で見開いてくれる書籍なら、これくらいのペースでスキャンが進むよ!
一方で、見開きのために両手の抑えが必要な場合は、本のサイズや厚みなどによって、作業スピードに差が出る印象。
個人的には「1ページ1秒」や「300ページ10分」といった最大値よりも、仕事中の休憩や息抜きなどのスキマ時間に、一気に50ページ、100ページ、…、とスキャン可能なスムーズさや手軽さにこそ、注目すべきと感じます。
僕は本1冊を丸々ではなく、章ごとなどに小分けしてスキャン&保存管理しています。
書類業務も効率重視
CZUR ET24 Proの活躍の場は書籍の電子化のみにとどまりません。
以下の多彩な機能を活用することで、リモートワーク、会社でのオフィス作業、教育機関など、様々な場での業務効率を改善が見込めます。
「200dpi・24ビットカラー」といった電子帳簿保存法の要件もしっかり満たしているのでご安心を♪
- 電子帳簿保存法の要件に対応
- OCR文字起こし機能
- マルチターゲットページング
- 自動ページ補修
- 傾き自動補正
- 手めくり自動スキャン
- A2 結合スキャン
- 裏表統合
- HDMI出力モード
以下、個人的にも注目な機能を紹介します。
文書のOCR(テキスト化)で文字入力作業の軽減
CZUR ET24 ProはOCR(光学文字認識)機能により画像内の文章を即座にテキストデータに変換可能。
要は「文字起こし機能」ですね♪
対応言語は日本語も含む187言語。
流石に精度100%とは行きませんが(日本語の認識精度は公称「90%」とのこと)、様々な入力作業の負担を大幅に軽減可能です。
また、大量の書類のスキャンではボタン操作不要の「手めくりで自動スキャン」機能が非常に便利。
名刺もレシートも一気に複数スキャン
複数の名刺やレシート、領収書を一発でスキャンする「マルチターゲットページング」機能。当然、それぞれの書類を個別にスキャン&保存してくれます。
フリーランス&個人事業主には特にありがたい機能です♪
また、以下の様な書類の「傾き自動補正」機能やと「自動ページ補修」も同時に使用可能です。
プレゼンや動画教材でも活躍
CZUR ET24 ProはUSBだけでなく、HDMI出力にも対応しています。本製品とモニターを直接繋ぐことで、書画カメラの様に手元を映し出すことが可能。
リアルタイムにレーザーポインターを動かしたり、ラインを表示したりなどの演出も。
ウェブ会議やプレゼン、授業などでも有効活用できそう♪
解像度が2400万画素にアップした影響もあってか、動画の画質についても、先述の「CZUR Lens Pro」と比べ、一段アップした印象。
使用環境には注意が必要
ここまでに紹介した機能や特徴はすべてCZUR ET24 Proのメリットと呼べるもの。スムーズなブックスキャンや日々の書類業務などで、はっきりと効いてくるものばかりです。
ここからはET24 Proを使う中で感じた注意点や気になる点について。人によってはデメリットにもなり得る要素。あわせて確認してください。
作業スペースの確保
これまで使用していたポータブルスキャナー「CZUR Lens Pro」と比べると、本製品「CZUR ET24 Pro」はかなり大型。そのため、普段の作業スペースにサッと取り出して、といった使い方は難しいです。
CZUR ET24 Proのマットサイズは「52cm × 40cm」。
多くの場合、CZUR ET24 Proを使用する際には、作業用のスペースを別途確保する必要があるでしょう。
デスク1台分のスペースを丸々使うこともある、とイメージしておこう。
一方、使わない際の保管場所については、思っていたより困りません。ET24 Proはデスクライトとしても使えるので、なんだかんだ良い設置場所は見つかるんじゃないでしょうか。
使用環境には注意して
特に、元気なお子さんやペットなどとご一緒の家庭では、使用中はまわりに気を配る必要があるかもしれません。
CZUR ET24 Proの形状は少々フロントヘビー。
もちろん、普通に使用している際に倒れるなんてことはありません。ですが、ド安定とは言い切れないバランス。誰かがぶつかると簡単に倒れます。
そして、僕が本製品に感じる唯一の不満といってよいのがこの「着脱式のサイドライト」。
マグネットによる着脱機構を採用しているのですが、その磁力は少々弱め。
こちらもデスクの揺れなどで外れるようなことはありません。ですが、うっかり手をぶつけてしまった際には簡単に脱落します。
ここの磁力だけは、もうちょっと強力にしてくれると嬉しいですね。。
光沢紙など反射対策が不要な一般の書籍をスキャンする際には外しておくことをおすすめします。
おすすめなのはこんな人
この様にCZUR ET24 Proはブックスキャンのみならず、書類業務などでもその強みを発揮してくれます。とは言え、そちらを目的とするのであれば、選択肢は他にもあるでしょう。
あくまでも、本製品の強みは非破壊でのブックスキャンです。
それも、大量の書籍を、より速く、より綺麗に、そして、より簡単に電子化していきたい。そんな方こそが本製品を選ぶべき。
- 大量の本を素早く綺麗に電子化したい方
- 大切な書籍を裁断なしで電子化したい方
- 難しい機械操作や説明書などは苦手な方
- 書類業務も効率化できれば嬉しい方 など
CZUR ET24 Proが自炊の常識を覆す!
本記事では、裁断なしに超高速&高画質な書籍の電子化を実現する強力スペック&機能満載のブックスキャナー「CZUR ET24 Pro」をレビューしました。
なによりも嬉しいのが
多彩な機能による高品質なブックスキャンがびっくりするほど簡単&手軽に行えること。
「本を置いて、本を開いて、ボタンを押す。」
たったこれだけで、サクサクとスキャンが進むのは快適というより、もはや快感です。
- 裁断不要で本や資料を傷つけない
- 300ページを約10分の高速スキャン
- 独自技術で分厚い本も綺麗に電子化
- 業務のデジタル化を強力にサポート
- 扱いやすい専用ソフト
- 広めの作業スペースの確保
- 使用環境には注意も必要
もちろん、電子帳簿保存法に対応する本製品です。しっかりと、日々の業務の効率化にも繋げて行きたいものですね。
これだけ揃っての10万円を切る価格設定。大切な書籍を大量に抱えている方にとっては、お得を超える満足度の高い製品となるはずです。
とは言え、そこまで本格的に書籍の電子化を進めたいわけでも無い方にとっては、ややオーバースペックな製品であることも事実。
実際、スキャン技術のリーディングカンパニーであるCZURには他にも数多くの高機能スキャナーがラインナップ。
ぜひ、あなたの用途にあった製品を選んでください。