どうも、ひで(@hidetoshitwitt )です。
今回、デルアンバサダーとして、DELLの13インチノートPC「XPS 13 Plus」をお借りしました。
XPS 13 Plusは隙間のほとんどないキーボードやボディと一体化したタッチパッド&ファンクションキーなど、洗練されたシームレスデザインが目を引くコンパクトなノートPCです。
先日お借りしたXPS 17では使用中のメインマシン(MacStudio)との代替の可能性を探りました。
今回のXPS 13 Plus(9320)でも、作業用のモバイルノートとして愛用中のMacBook Air(M1)との比較やその代替の可能性を探ることを念頭にチェックを進めています。
単なる作業用のモバイルノートにとどまらないよりプレミアムな体験を望むなら、このXPS 13 Plusに替わる製品はちょっとないかもです。
本記事では「DELL XPS 13 Plus(9320)」の特徴や使用感、MacBook Airとの比較などを中心に、その実力をじっくりとレビューします。
- モチベーション湧くシームレスデザイン
- ライトユーザーにも優しいシンプルな操作性
- 映像&音楽の圧倒的な没入感
- 作業用モバイルとしても余裕のパワー
- 多くの魅力が詰まるコンパクトボディ
- ファンクションキーの仕様は好き嫌い
- メインマシンとするには周辺機器を
- プレミアムな価格設定
製品概要|DELL XPS 13 Plus(9320)
『よりシンプルに。最新。シームレス。』XPS 13 Plusはそのインターフェースからほとんどの縁を排除することで、シンプルな設計と、スタイリッシュで洗練されたデザインを実現。高いパフォーマンスとあわせてプレミアムな体験を提供します。
付属品&同梱品
- XPS 13 Plus 本体
- ACアダプタ
- 電源ケーブル(ACアダプタ用)
- USB−C To オーディオジャック
- USB-C to USB-A
- 取扱説明書・その他書類 等
持ち運ぶにはちょっと大きめのACアダプタ。
C to AやC to オーディオジャックなどの変換ケーブルが付属。相変わらずの親切さです。
製品仕様|DELL XPS 13 Plus(9320)
今回、DELL様よりお借りしたXPS 13 Plusのスペックは以下。
ブランド | DELL |
製品名称 | XPS 13 Plus |
プロセッサー | 第12世代 インテル® Core™ i7-1260P |
メモリ | 16 GB, LPDDR5, 5200 MHz,内蔵、デュアル チャネル |
ストレージ | 512GB M.2 PCIe Gen 4 NVMe SSD |
ビデオカード | インテル® Iris® Xe グラフィックス |
ディスプレイ | 13.4 OLED 3.5K (3456×2160) フレームレス タッチ 反射防止400-Nit ディスプレイ |
本体サイズ | 高さ: 15.28mm 幅 295.30 mm 奥行き:199.04 mm |
重量 | 約1.23kg 〜 |
インテルの第12世代プロセッサーを積んだ先代モデルです。
現行モデルにはプロセッサーに「第13世代 インテル® Core™ i5-1340P /第13世代 インテル® Core™ i7-1360P」を積んだ製品がラインナップされています。
製品チェック|DELL XPS 13 Plus(9320)
一瞬にして目を奪われるXPS 13 Plusのシームレスデザイン。その近未来的とも言えるデザインは、高いパフォーマンスとプレミアムな体験を充分に予感させる仕上がり。
また、そのシームレスなデザインによってシンプルになった操作性からは、ハードワークするユーザーだけでなく、ライトユーザーこそをしっかりサポートするという思想が見えてきます。
シームレスデザイン
縁という縁が取り除かれた極限のシームレスデザイン。実物を目にするとやはり感動。
境界線のないタッチパッド。
接触部分はガラス素材でしょうか。気持ちの良い滑らかな触れ心地がその気にさせてくれますね。
ただし、操作可能範囲は通常のタッチパッド(トラックパッド)とほぼ同じ。反応は良好です。
キーボード上部には、こちらもシームレスに一体化した静電容量式(タッチ入力)のファンクションキー。
公式では「ファンクションメディアキー」と呼ばれている模様
ファンクションメディアキー
音量や再生/停止ボタンなどの「メディアキー」とF1,F2,…、といった通常の「ファンクションキー」を切り替えて使用する仕様。
通常時はメディアキーが表示。「Fnキー」を押下するとファンクションキーの表示に切り替わります。
ファンクションキーはどちらかと言うと、ライトユーザーを意図した仕様かと。
ほぼ縁の無いフレームレスなキーボード。
横幅最大限にまで広がるキーボードは充分なキーピッチを確保することにも成功しています。
一見するとクセ強めのキーボードですが、タイピングはスムーズ。むしろ、他社製含めたノートPCの中でも快適度はかなり高いのではないでしょうか。
暗い場所ではバックライトが点灯します。
XPS 13 Plusのポート構成は最小限に抑えられており、こちらもシームレスデザインに寄与しています。
ポートは左右に1つずつのThunderbolt™ 4ポートのみ、とかなり思い切った仕様。
同じ2ポートながら、片面に偏ったMacBook Airに対して、XPS 13 Plusは左右に分けて配置。デスク上での取り回しでは有利に働きます。
キーボードだけでなくボディ外面部もシンプルかつ精巧な仕上がりに。
近未来感ある革新的なデザインはXPS 13 Plusの方向性を強烈に印象づけています。
この圧倒的な所有感には興奮を隠せません♪
どんな時もついつい持ち運びたくなるデザインだよね♪
抜群の携帯性
XPS 13 Plusはその薄型&軽量ボディから携帯性も抜群。
現在、モバイルマシンとして使用中のMacBook Air(M1)と比べても一回り小さなサイズ感。
重さはMacBook Airの1.29kgに対し、約1.26kg。こちらは体感できるほどの差は無し。
没入感ある映像&音楽
そのMacBook Airに対し、明らかに優れているのが没入感ある映像と音楽体験です。
XPS 13 Plusに搭載されているのは、16:10画面比、91.9%の画面対ボディの4辺スリムフレームディスプレイ。
ひと目で違いがわかるベゼルレスなディスプレイ♪
ここまでベゼルが薄いと、映像はもちろんのこと、ブラウザを覗いている時でさえ、没入感が凄まじい。
そして、パワフルなスピーカーは特筆もの。
左右に2個ずつ配置されるクワッドスピーカーからは、力強い音が前面に押し出されてきます。
このコンパクトなボディからここまでの音を出せるのかと。
XPS 13 Plusのスピーカー性能に不満を感じる人はまずいないのではないでしょうか?
パワー&パフォーマンス
もちろん、第12世代インテルCorei7プロセッサーおよびインテルIris Xeグラフィックスを搭載するXPS 13 Plusは映像や音楽などを楽しむだけのハードではありません。
作業用のモバイルマシーンとしても十二分以上、余裕のパフォーマンスを発揮します。
以下、我が家のMacBook Air(M1)とのベンチマーク比較をまとめたもの。以前お借りした17インチのハイパワーノートXPS 17のデータもあわせて掲載します。
XPS 13 Plus | MacBook Air | XPS 17(9720) | |
Single-Core | 1949 | 2289 | 2185 |
Multi-Core | 10375 | 8565 | 9922 |
OpenCL | 15600 | 18445 | 72396 |
さすがにGeForce RTX™ 3060を積むXPS 17とはGPU性能で差が付くものの、我が愛機MacBook Airには一切引けを取らないパフォーマンスを示します。
XPS 13 Plus(9320)
MacBook Ari(M1)
モバイルマシーンといった切り口からMacBook Airと比較するなら評価はこんな感じ。
- マシンパワーは「引き分け」
- デザインは「XPS 13 Plusの勝利」
- 携帯性は「引き分け」
モバイルマシーンとしてのここまでの評価は2勝1敗で「XPS 13 Plus」の勝利かな
メリット&デメリット|XPS 13 Plus(9320)の気になる点
上記に挙げた以下の特徴は間違いなくXPS 13 Plusの大きなメリットです。
- 極限のシームレスデザイン
- パワー&パフォーマンス
- 抜群の携帯性
- 没入感ある映像と音楽
特にXPS 13 Plusならではの圧倒的な所有感は、MacBook Airでは代替できないものですね♪
そのXPS 13 Plusを使い続ける中で感じた気になるポイントをメリット&デメリットの両面から紹介します。
操作性
XPS 13 Plusが誇るスタイリッシュでシームレスなデザイン。これがどの程度、操作性などに影響を与えるのか?は気になるところ。
ファンクションキーの仕様は評価分かれるかもですが、基本、XPS 13 Plusの個性的なデザインが作業性などを損なうことはありません。
このシームレスデザインがもたらす興奮には、素直に身を委ねても大丈夫♪
以下、もう少し踏み込んで解説します。
タッチパッド(トラックパッド)
境界線のないシームレスなタッチパッド。
カーソル操作は当然として、クリック/右クリックを担う「1本指タップ/2本指タップ」も、軽めのタッチでしっかりと反応。ただ、その他のジェスチャー操作にはやや引っかかりを感じることも。
OSの違いによるところが大きい部分でしょうか。
また、気がつけばコントロール領域外を一生懸命にワサワサして「?」となることも。ここは必ずしも直感的とは言えないですね。
キーボード
その個性的な見かけによらず、キー入力は非常に快適。
好みによる部分は大きいでしょうが、MacBook Air、というかApple製キーボード全般よりはるかに好感。かなりいいですね。
ファンクションキーの仕様には好き嫌いが分かれるところですが、ここにはXPS 13 Plusがターゲットにする層が見え隠れするようにも思えます。
その他
これはちょっと操作性とは違いますが・・。
キーボードの蓋を開けづらいのは少々気になります。これは先のXPS 17のときにも感じていた点ですね。
バッテリー持ち
バッテリーは気づいたらなくなっている感じです。MacBook Airを使っていると、バッテリーを気にする習慣自体がなくなります。そういう意味では懐かしい感覚。
ただ、外出時でもマシンを充電する用意ができるなら、「急速充電 ExpressCharge」がその不満を補ってくれます。
XPS 13 Plusの「急速充電 ExpressCharge」は約1時間で最大80%の充電が可能です♪
熱と音
同じくMacBook Airではほぼ気にすることのない熱や排気音。これも、XPS 13 Plusでは気になる点。
ただ、熱を感じだした後、長時間作業を続けてもそれ以上の熱さになったり、動作速度などが低下したりするようなことはなかったです。
すぐに熱くなるけど、そこからは耐えてくれる印象だね
作業によってはXPS 13 Plusのほうがパワー的に優位と感じることも少なからず。ただ、バッテリーと熱については差は大きく、ここはMacBook Airに軍配が挙がります。
用途とパワー
クリエイティブな作業が中心でないのであれば、XPS 13 Plusのパワーなら充分にメインマシンとして通用します。
ただ、デスプレイサイズやポート数など構成的な部分で物足りなさは感じるね。
とくに据え置きメインでたまにモバイル。そんな用途でXPS 13 Plusを活用するなら、外部ディスプレイやUSBハブ、ドッキングステーションなどの導入は積極的に考えたいところ。
その点、DELLには、クオリティ、あるいはコスパに優れた純正ディスプレイが豊富に揃っています。
僕はこちらのディスプレイを愛用中。価格、性能共に満足度の高い製品です♪
また、価格的にも手を出すには少々躊躇しがちなドッキングステーション。
これについても、様々な仕様に対応する複数のDELL製品がラインナップ。非常に心強いです。
贅沢を承知で言うと、XPS 13 Plusのようなハイパワー&コンパクトなノートPCとThunderboltドッグの組み合わせでの貸出があれば、また、違った切り口や評価で製品を紹介できるんじゃないかな、と思ったり。
純正ドッキングステーションとの組み合わせは試してみたい♪
プレミアムな価格設定
このハイパワーをいつでもどこでも、極限のシームレスデザインと共に操ることができる。
XPS 13 Plusとの時間はプレミアムと呼べるものであることは間違いなし♪
ただし、そのプレミアムな体験を自身のものにするためには、少々プレミアムな出費が必要になるのも確か。
例えば、今回お借りしたマシンのスペックと・・
プロセッサー | 第12世代 インテル® Core™ i7-1260P |
メモリ | 16 GB, LPDDR5, 5200 MHz、デュアル チャネル |
ストレージ | 512GB M.2 PCIe Gen 4 NVMe SSD |
ビデオカード | インテル® Iris® Xe グラフィックス |
ディスプレイ | 13.4 OLED 3.5K (3456×2160) フレームレス タッチ 反射防止400-Nit ディスプレイ |
近い仕様の現行モデルを購入するとしたら・・
プロセッサー | 第13世代 インテル® Core™ i7-1360P |
メモリ | 16 GB, LPDDR5, 6000 MHz、デュアル チャネル |
ストレージ | 512GB M.2 PCIe NVMe SSD |
ビデオカード | インテル® Iris® Xe グラフィックス |
ディスプレイ | 13.4 OLED 3.5K (3456×2160) フレームレス タッチ 反射防止400-Nit ディスプレイ |
その購入金額は以下のように。(記事執筆時点)
少なくとも「単なる作業マシン」が欲しい人に出せる金額ではなし
CPUやディスプレイの仕様を落とせば、もう少し手を出しやすい価格にはなります。
CPUとディスプレイの構成を見直せばここまで価格を抑えることも。
実際、用途によってはCPU構成を見直すのはありかなと。
ただ、今回の製品を体験してしまうと、デスプレイについては正直ケチりたくはないですね・・。
XPS 13 Plusが間違いなくもたらしてくれるであろうプレミアムな体験。
ですが、必要とするのが「単なるハイスペ作業マシン」ということなら、この「XPS 13 Plus」という選択は正解では無いのかも。
そんな方におすすめなのは、「XPS 13 Plus」より「XPS 13」でしょう。
そして、その差額で先にあげた外部ディスプレイやドッキングステーションなどを購入した方が幸せになれるはず。
あなたに必要なのは作業マシンか、あるいはそれ以上の体験か?
あるいは、モバイル中心なのか? 据え置き中心なのか? あたりで判断するのもよいのでは。
常にマシンと一緒にいたいのなら、XPS 13 Plusとの体験は他ではちょっと代わりにならないレベルです。
まとめ|XPS 13 Plusはここだけのプレミアムなマシン
本記事では常に持ち運びたくなるデザイン性とパワフルな性能を併せ持つプレミアムなノートPC「DELL XPS 13 Plus(9320)」をレビューしました。
単なるハイスペックな作業用PCで終わらせるのはもったいないマシンです。
もちろん、映像や音楽を楽しむエンタメマシンとしての性能も抜群。
- モチベーション湧くシームレスデザイン
- ライトユーザーにも優しいシンプルな操作性
- 映像&音楽の圧倒的な没入感
- 作業用モバイルとしても余裕のパワー
- 多くの魅力が詰まるコンパクトボディ
- ファンクションキーの仕様は好き嫌い
- メインマシンとするには周辺機器を
- プレミアムな価格設定
ついついそのシームレスなデザインに目が行きがちですが、作業用PCとしてのパフォーマンスも充分以上。
クリエイティブ作業がメインじゃないなら、自宅でも外出先でもこの1台で充分!
MacBook Airと比べて、どちらを持ち出したいかと聞かれるなら、僕はこのXPS 13 Plusを選びます。
ただし、MacBook Airにはバッテリー持ちという圧倒的な強みがあります。ここをどの程度重視するかが評価の分かれ目になりそうです。
とは言え、最後はこのプレミアムなデザインにどれだけ惹かれるか? そこで決めるべき製品かも。
また、純粋な作業用モバイルノートをお探しなら、価格的にもXPS 13を選ぶのが良いでしょう。