どうも、ひで(@hidetoshitwitt )です。
音楽やイヤホン選びの楽しさを再確認したいならこの記事は注目です♪
本記事で紹介する「THIEAUDIO Legacy 4」はハイブリッド型のドライバー構造を採用する高音質なIEM。
スイッチチューニングシステムによる好みのサウンド作りも面白いギミック。
ニュートラルな高音質サウンドをハイコスパに楽しめる本製品は、所有感あるデザインや抜群の装着感など、全方位に音楽体験を高めます。
ハイエンド感あるサウンドをコスパ良く楽しみたいなら、真っ先に注目したいIEMですね♪
一方、いくつかデメリットに感じる部分もあったので、そのあたりも記事内でまとめます。
本記事では「THIEAUDIO Legacy 4」の特徴や機能、音質評価など、実際に使って感じたメリット&デメリットを交えてわかりやすくレビューします。
特徴|THIEAUDIO Legacy 4
概要|THIEAUDIO Legacy 4
- これって何?:THIEAUDIO(セーオーディオ)の3BA+1DD構成のハイブリッド型IEM。ハイコスパにニュートラルな高音質サウンドを楽しめる。
- 誰におすすめ?:もっといい音をコスパ良く楽しみたい方
- 製品の良いところ:美麗なデザイン、高音質&高バランスなサウンド、圧倒的な装着感、高いコストパフォーマンス
- 製品の注意点:説明書の充実に期待/スイッチ操作が面倒
- どこで買える?:Amazon製品ページ
THIEAUDIO(セーオーディオ)とは?
THIEAUDIOは、中国深圳を本拠とするLinsoul Audioのクリエイティブな試みとして発足したオーディオブランドです。最高のエンジニアチームを集結することで、革新的なオーディオ製品を生み出すことを目指しています。
本記事で紹介するLegacyシリーズをはじめ、MonarchシリーズやVoyagerシリーズなどユーザーにあわせた幅広いラインナップを誇ります。
付属品&同梱品
- イヤホン本体
- ケーブル
- イヤピース(ホワイト、S/M/L)
- イヤピース(ブラック、S/M/L)
- イヤホンケース
- スイッチ用切り替えピン
- 取扱説明書 等
セット内容については過去に見直しがされている模様。
現在、国内で流通している分とは違いがあるかもしれません。参考程度に。
レザーのイヤホンケースも同梱。コンパクトで良い感じ。納品時には中にイヤピースが入っていました。
持ち運び用途にはまさにこれ!ってくらいのサイズ。質感も悪くないし、これは良い。
EST Cableもあわせてご提供頂きました。
製品仕様|THIEAUDIO Legacy 4
ブランド | THIEAUDIO |
製品名称 | Legacy 4 |
ドライバー | ハイブリッド(3BA+7mm径1DD) |
周波数特性 | 20-20KHz |
感度 | 105dB±0.5dB |
インピーダンス | 9.4Ω |
素材 | ドイツ輸入天然樹脂(ハウジング) |
ケーブル | 7N-OCCケーブル |
ケーブル長 | 125cm |
ノイズキャンセリング | 26dB |
プラグ | 3.5mmステレオミニプラグ |
ケーブル接続 | 0.78mm 2pinコネクター |
備考 | イヤホンケース付属 |
レビュー|THIEAUDIO Legacy 4はここに注目
デザイン、価格、そして、サウンドと高いレベルでまとまってるな、というのが「THIEAUDIO Legacy4」への率直な印象。
ここでは特徴や魅力を次の4つのポイントから解説します。
- 外観チェック
- 音質チェック
- カスタマイズ性
- 装着感
外観チェック
イヤモニにとって、製品デザインは音楽へのモチベーションだけでなく、使用感にもつながる重要な要素。
その点、「THIEAUDIO Legacy4」に関しては大成功の部類かと。
まずは開封。
特別に豪華なパッケージというわけではありませんが、それでも充分にテンションは上がるもの。
Legacy 4のフェイスプレートはオレンジ、ブルー、ホワイトが入り交じるマーブルなデザイン。
このフェイスプレートのデザインはランダムに刻まれた唯一無二なものになっているとのこと。
自分だけの世界に1つのデザインか!
手元に置くと少々派手にも感じますが、遠目で見るとほぼほぼブラック。なので、僕の様な50を超えたおっさんが使ってもさほど違和感はないはずです。
ハウジングにはドイツから輸入された医療用の天然樹脂が使用されています。
サウンド調整用のスイッチっぽいですね。後ほど詳しく試します。
着脱し易いノズル形状。モノによっては少し外れやすいかも?
イヤピースは白黒それぞれ「S/M/L」の3サイズ。下の写真はSとL。
遮音性は高いですし、装着感も良いものです。ただ、評価としては割と普通。LEGACY4はその他のパーツはいずれも「特別」と言えるものですが、このイヤピースだけはなぜか「普通」と感じます。
見た目同様にふわふわと柔らかさを感じるケーブル。取り回しも良し。
サウンド伝送に優れる7N銅を使用したOCCケーブルです。長さは1.25mm。
もちろん、自分の好みに応じたリケーブルも可能。
0.78mm2pinコネクター。着脱はかなりガッツリ。経年で削れたりしない限りは不意に外れたりはなさそうです。
付属のケーブルは3.5mmステレオミニプラグを採用。
イヤホンの左右はこの赤いラインで即座に確認できます。印字よりわかりやすい。
音質チェック
音質に関しての一番の印象は「上手に手綱を握ってコントロールしているな」というもの。ニュートラルな音とはよく言いますが、技術力によってそういったバランスを演出しているといった感じ。
モニター用というよりも、楽曲用の調整なのかなという気も。楽しいリスニング体験ですね♪
ドライバー構成
まずスペック的な部分を解説しておくと、Legacy 4のドライバー構成は各音域を4つのドライバーでカバーする3wayのハイブリッド型を採用。
3BA&1DDのハイブリッド型構成だね!
- BASS:7mmポリマーダイナミックドライバー×1
- MID:Knowles ED29689バランスドアーマチュアドライバー×1
- TREBLE:複合Bellsingバランスドアーマチュアドライバー×2
各音域をそれぞれのドライバーが担うことで、それぞれの音域の特徴を発揮させることを狙います。
音質の特徴
Legacy 4の各音域の特徴をシンプルに。
7mmポリマーダイナミックドライバーが担う低音域はクリアは1つ1つの音にはパンチを感じるも、全体としてはやや控えめなバランスに。
Knowles ED29689バランスドアーマチュアドライバーが担う中音域は高音側の主張がやや強めにも感じます。楽曲ごとの違いをもっとも感じるのがこの音域です。
2つの複合Bellsingバランスドアーマチュアドライバーが担う高音域、及び超高音域は透明感あるディティールの表現力が最大の特徴。
全体としてはやや中音域寄りのニュートラルサウンド。
主観的な評価
全体を通してフラットな印象も、どの音域も各音ともにクッキリ。1つ1つの音にはしっかりとした主張を感じます。決して、圧を重視した様なバランスではないのですが、1音1音にしっかりキレがあります。
結果、フラットといった表現ながらも、音の広がりや定位感あるものに♪
下手すると各音域のバランスが崩れてもおかしくないようにも思いますが、それらを上手にバランスすることで良い意味で「自然さを演出」することに成功しています。
3Wayのドライバーの手綱を上手に握れていること。おそらくは、これがLegacy 4の音の本質です。
敢えて難点を探すとすると・・、パワーを落とすと低音域を中心にやや籠もり気味になることでしょうか。ただ、これもパワー次第で性質を変える楽しみがある、と前向きに考えても良いのかも。
カスタマイズ性
「THIEAUDIO Legacy4」にはサウンド調整用のスイッチが搭載されています。2つのスイッチをオン・オフに切り替えることで「2×2の4つのモード」に設定できると考えて良さそうです。
で、このLegacy 4のサウンド調整。正直、ちょっとした微調整程度の機能だと考えていたのですが、、それは大間違い。
この設定だけで、イヤホンの個性がガラッと変わります♪
以下、4つのモードの特徴を簡単にまとめます。
- オフ・オフ
-
ノーマルモード。先の感想は基本、こちらのモードを使用しています。
- オン・オフ
-
低音域強調モード。とはいえ、全体のバランスを崩すような低音が前に目立つサウンドというわけではなく、各音の輪郭がくっきりと強調される様なイメージ。
- オフ・オン
-
中音域強調モード。個人的には好みのボーカルサウンド。ただ、バリトンで支えるというよりも、きらめくソプラノがやや前に来る感じ。中音域の高音寄りが引き立っている。
- オン・オン
-
中音域&低音域強調モード。本機のチューニングは特定の音域を前面に出すというよりも、各音域の輪郭をより強調する方向に効いてくるなと実感。譜面落としの際に使いたい。ただ、他のモードと比べるとやや疲労を感じるかも?
スイッチの形状的にこまめに操作できるものではありません。それでも、手軽に好みや楽曲に応じた音作りに挑戦できるメリットは計り知れないものになるはずです。
装着感
「THIEAUDIO Legacy4」は気づけば何時間でも使い続けることができる。装着疲れと聴き疲れ、両方ともほぼ感じません。
まず、装着感が神がかり的に抜群。
まるで僕専用に印刷したのかとさえ感じるシェル形状。
ちょっと奇跡レベルのマッチング。それだけに、感じ方には個人差が大きく出るかもですが。
あわせて軽量さも装着感の向上に貢献しています。こちらは万人に共通でしょう。
また、Legacy 4の聴き疲れの無さ、もしかするとベントが上手く効いているのかなとも感じます。
感想|THIEAUDIO Legacy 4のメリット&デメリット
「THIEAUDIO Legacy4」を使って感じた良い点や気になる点をまとめます。
ニュートラルなバランスとクリアでキレのある音作りは最高♪ただ、所見ではスイッチの設定などは少々不安もありました。
メリット
THIEAUDIO Legacy 4で特に気に入ってるのがこの7つ。やはり、音質への評価が多めになっています。
- 世界に1つのマーブルデザイン
- 全域に隙がない音作り
- 高バランスにニュートラルな調整
- デフォルト設定でも広いジャンルをカバー
- 個性が大きく変わる4つのモード
- 抜群の装着感
- 使い勝手のよいレザーケース
良く言えば嫌味のないリスニングを楽しめる。無理して悪く言うなら没個性的とも言えるサウンド調整。ただし、これも4モードの切替で意味のない難癖へと変えることができてしまいます。
あと、装着感はマジで良い。
デメリット
一方、敢えてデメリットを挙げるとしたらこの2つかなと。
- 説明書はもう一押し欲しい
- サウンド調整用のスイッチ
説明書について。日本語に対応していないのはまだ良いとして、もう少し踏み込んだ解説が欲しかったとも感じます。
日本語版がどこかにあったりするのかな?
最初はスイッチを触っても良いのかどうか、ちょっと迷ったw
あと、サウンド調整用スイッチの操作は老眼?にはちとキツイ。
これは仕方ないのかもしれませんが・・。ただ、モードの切替がかなり有用こともあり、もう少し気軽に操作できればなとは考えてしまいます。
楽曲毎は無理にしても、アルバム毎にでも切り替えできたら嬉しいかな
まとめ|ニュートラルサウンドが楽しいハイコスパイヤホン
本記事ではハイブリッド型のドライバー構造を採用する高音質イヤホン「THIEAUDIO Legacy4」をレビューしました。
3種のドライバーを活かした高バランスな音作りは、その装着感も相まって素直に楽曲に没頭可能。
コスパ良くハイエンドなリスニング体験を手に入れたいなら最有力候補なIEMになりそうです♪
- 世界に1つのマーブルデザイン
- 全域に隙がない音作り
- 高バランスにニュートラルな調整
- デフォルトでも広いジャンルをカバー
- 個性が大きく変わる4つのモード
- 抜群の装着感
- 使い勝手の良いレザーケース
- 説明書はもう少し欲しい
- スイッチはもう少し気軽に操作したい